景色(けしき)) |
茶道の世界では“茶碗”“茶入れ”“水指”など、陶器の色合い、風合いをこまやかに観察して
賞翫しました。
それら道具の一様でない、変化のある表情を“景色”といって楽しんだわけです。
高温の炎を浴びて作り出される陶器は、 思わぬ表情を帯びて窯から出てくることも多く、変化、
窯変を愛でるその見方が一般に流布して、茶道具に限らず、 陶器に一様でない表情が
現れると、これを“景色”といって喜ぶようになりました。
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これは自作の茶入れですが、黄色みを帯びた鉄釉を使用しています。釉垂れを利用して、景色の一つとした例です。 |
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