“こて”(鏝)
|
「コテ」はロクロ水挽きで、うつわを成形するために使用する道具です。
ほぼ下の写真のようなものです。 長い柄の付いた「エゴテ」というのもあります。
コテは大体、職人本人が用途に合わせて作ります。
材料は一番望ましいのは、桜の赤身(芯材)で、材が堅く緻密で、しかも工作が容易な点が優れています。
老いた桜の堅い材を使うと、水挽きでコテが濡れた時、桜の木の良い香りがします。そんな時、良い仕事に就いたとしみじみ思います。
|
|
上は一般的な碗・小鉢類のためのコテです。
最初は作るものの形に添うようなコテを作りますが、使い慣れてくると、いろんな曲率を含む一個のコテで用が足りるようになります。
|
|
上の細長いコテは皿用のものです。一番上が三寸から六寸ほどの皿用。中が八寸から尺三寸ぐらいまで、下がそれ以上の大皿用です。
|
|
これは壺甕用のコテです。握り方に工夫があるのですが、そのうち写真を載せます。 |