“ゼーゲルコーン”

 ゼーゲルコーン

ゼーゲルコーンは、下の写真のような三角錐で、窯内の温度を判断するために使います。

材質は長石、珪石、カオリン、それに熔融し易くするために炭酸石灰を加えたモノです。

高さは5センチぐらい、材料の割合により、温度による軟化度を調整してあります。

温度の範囲は六百度から二千度ぐらいまで測定できます。

それぞれの軟化する温度により、番号が振ってあり、ゼーゲル何番で焼成するという風に表現しています。

例えば、ゼーゲル九番なら約1,280度、ゼーゲル十番なら1,300度というように・・・。

これを窯内の色味穴から見える位置に立てておき、窯内の温度が番数の温度になるとこの三角錐の先端から軟化して、前倒してきます。
上の写真はゼーゲルコーンが軟化して倒れてきた段階を示したものです。

右端がゼーゲル十番の未焼成のものです。

右から2番目が半倒状態。

右から三番目が完倒状態で、約1,300度。

左端は過倒状態で、1,300度を超しています。

尚、この温度は窯内の作品が受けた熱の総量を示すもので、熱電対を利用する温度計の瞬間的温度とは異なるものです。
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