山から掘り出した粘土の精製方法のひとつです。
掘り出した原土を天日で乾燥し、これを叩いてある程度細かくします。
その原土を水桶の中に入れて掻き回して水に溶かします。すると軽い有機物は水面に、
細かい粘土の粒子は水中に、そして、重い砂と小石は水底にと分離します。
有機物を掬い取って捨て、底の砂類を残して、粘土のとけ込んだ水を別の槽に移します。
日にちが経つと粘土は水底に沈殿して、水は透明になります。
この透明になったうわ水を捨てて、再び最初の作業を繰り返します。こうして、貯留槽の
粘土を増やしてゆくのです。
粘土の層が充分厚くなったところで、槽から上げて水分を調整します。
実際の作業では、こうした桶や槽は地面に埋め込む形になっていて、効率よく作業をする
には、かなりの面積の地面を必要とします。
現在では、粘土の精製方法は“トロンミル”という機械で原土を粉砕して粘土を作ります。
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