カンナ(鉋) |
ロクロ水挽きして、ロクロ上の土の塊から切り離した器は、下の部分の土も厚く、高台 もありません。
この状態の物を手板に載せ、棚に差しておきます。
半乾きになった頃を見計らって、ロクロに逆さまに伏せ、 カンナで余分な粘土を削り取ったり、高台を削りだしたりする。
カンナはそういう用途に使う道具です。
厚さが0.5ミリ、幅2〜3p、長さ20pほどのスチール板の、先端2−3pをL字型にまげて刃を付けた物です。
形状はいろいろあります。
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上は水挽きして、半乾きの状態になったお椀を伏せたところです。
糸切りのあとが見えます。
これをカンナで高台を削りだしてゆくので、糸切り跡はなくなります。
高台を削り出さずに、糸切り跡を残して置くものを、糸底といいます。
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上の写真が、糸切りした底を高台に切り出してゆくためのカンナです。
高台削りのほかにも、沢山の作業をするので、形も大きさも様々です。
職人は用途に合わせて自作しています。 |